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 第12号発刊

   

    

 

    

       ぶん:西沢杏子   え:草間俊行

        

    監修: 黒坂三和子  (行動「多様ないのちを還す」代表)

 

      ー 多様ないのちの恵みに感謝をこめて -

    

   地球は永い歴史の中で、海・大気・陸と多様な生きものを創り、わたしたちヒトを誕生させました。人は誰でも、母親の胎内の古代海水に似た羊水の中で卵から魚・両性類・哺乳類へと生命の歴史を経て生まれてきます。地球と生きものとわたしたちの体はつながっているといえます。

  海になつかしさを感じたり、生きものに触れて優しくなったりするのは、わたしたちの体のどこかが共鳴するからでしょう。生きものの傷ついた姿を見てわたしたちも痛みを感じるのは、生きものの痛みを想像する心があるからでしょう。

  それでも、わたしたちは毎日その生きもののいのちを頂いて生きてゆく不思議な存在です。生物多様性の減少に警鐘が鳴っている21世紀の今、“いのちの恵み”をただ頂くだけでなく、母なる地球に、心をこめて“還す”という行動が求められています。

  地球上の山や森や草原や湖沼や川や海には、色彩豊かな花や樹木、いろいろな動物が生きています。なぜ、このような豊かな“恵み”が創られてきたのでしょうか?   

  この絵本を読みながら、親子で一緒に、この深い意味を話あってみてください。答えを探しているうちに、恵みを“還す”行動とは何かが、見えてくることでしょう。

 

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 第11号発刊

  

    

    

 

 

  第10号発刊 

 

   

    

    

   

      

     

    

 

    

   

   

     

 

 

  第9号 発刊!

           

      

   

      

 

       

  

       

                文: 山本和子 

                  絵: 森のくじら 

                  監修: 小泉武夫 

 

        “ いただきます」の本当の意味を教えよう ”  

                                小泉武夫(食文化論者・文筆家)

 「  人間の食べもの、つまり口にいれるものは、それまで呼吸をして命を灯していたものに限られます。野菜、果物、肉、魚、卵、米や麦、大豆など、みんな生きていたものばかりなのです。土や石のような生命をもたないものは決して食べません。

   ところがある日突然に、その生きものたちは人間に命を奪われ、食べものに変えられてしまったのです。もし人間に食べられなかったら、まだまだ生き続けて、次の世代を継ぐ役割を果たそうと思っていたので、無念でなりません。しかし、食べものたちは、こうなったらせめてこの命は食べてくれた人のために捧げようと決心します。

  と、ところがです。そのと尊い命の一部や食べられることなくのこされて、なんと「廃棄物」として燃やされたり、埋め立てられたりすることになるのです。これでは、残された食べものたちの空しさや悲しさは、推して知るべしです。人のために命を捧げんとした生きものたちの有り難い心を踏みにじる人間の身勝手さ。

  だからこそ、昔の人たちは食事の前に「いただきます」と言って手を合わせたのです。その意味は、「あなたの命を決して無駄にせず、私の命の一部にさせていただきます。今、これからあなたの命をいただかせていただきます。」なのです。  」

 

 

 

   第8号 発刊!

 

         

         

 

 

 

 

 

          「 毎日新聞2009年9月28日(月)13面

   

   地球と暮らす:/90  行動:多様ないのちを還す  絵本製作で「エコ育」              

 

   「小中高で認知された暴力は年間5万件を突破」「いじめは年間10万件」--。思いやりや命を軽視するニュースが後を絶たない。一方で、昆虫や魚を追いかけ回すときに輝く子どもの目は、私たちに希望を与える。

   「さまざまな生き物の『いのち』を守り育て、人々が生き生きと持続できる営みこそ大切だ」。環境問題を長年探求している米シンクタンク「世界資源研究所」元日本代表の黒坂三和子さん(62)はこんな思いで、野鳥保護や身近な場所のビオトープづくり、有機農業などに取り組む10人余りと議論を重ねていた。

  07年秋、黒坂さんに出版企画社「アルバ」から電話が入った。黒坂さんは91年、同社の企画で製作された小中学生向け教材「大気汚染から地球をまもれ!」を分担執筆。文章の一部を6年生の国語教材に引用したいという内容だった。

 担当者と話している時、温めてきた絵本製作を提案した。生き物や自然とじかに接する体験は、子どもの心の成長と深く結びつく。

 さらに大人も子どもと一緒に行動することで、生き物とのつながりに目覚める可能性があるからだ。だが、周りに興味を持ち活発に動き始める小学生前は自宅で過ごす時間が多い。「絵本は最適な素材」とメンバーも一致した。

  今年4月、物を大切にする心を描いた「このおもちゃ、もういらない」を皮切りに、来年3月まで毎月1冊ずつ計12冊を刊行する。すべて専門家の監修を受けた。「エコ育絵本」シリーズと命名し、「ちきゅうに やさしく なれるかな?」を共通メッセージとした。

  「毎日の生活は身近な物から遠くの物までつながっている。次代に大切なものをつなぐため、頂いた『いのち』を還(かえ)す、という行為を伝えたい」           【田中泰義】

   ==============

    07年12月発足。絵本はチャイルド本社発刊。1000円。

 

写真:  「エコ育絵本を楽しむどんぐり保育園(東大阪市)の園児たち=メンバーの瀬口和矩さん撮影」

     

      

 

    

 

            

   このようなエコ育絵本は、沼田先生や、香西様や、コッブさにゃ、沢山の絵本から ヒントを得たことから可能となりました。

  故沼田真千葉大名誉教授が1974年から最初に始められた「自然・環境教育」の教えを次につなげるためにしたいことのひとつの表現として、エコ育絵本という形で出す事が出来ました!

  また、香西泰様(社団法人日本経済研究センター特別研究顧問、元内閣府経済社会総合研究所長、元第7代政府税制調査会会長)とある友人の出版記念パー ティの時に久しぶりにお目にかかったところ、座ってじっくり長い時間税や日本人についてお話されてから、「お説教くさくないもので、わかりやすく、あ かるいものを書いてください」との言葉にお応えしてみたものでもあります。

                       

   

 

 

 

           第6号 発刊!

     

  

    

   “  食は心に始まる

                小泉武夫(食文化論者・文筆家)

    

  人が生きてゆくために不可欠な食べものができるためには、太陽や土、水、空気といった自然の力や、食べものをつくってくれる人たちの苦労や使命感といった、目にみえないものの力によって支えられる必要があります。

  このような命の食の原点を、小さなときに子どもたちに教えてあげることは、それから生涯続いてゆく食の行為の意味を理解させるのに、とても大切なことであると思います。

  また、日本の祭の基本とするところは、その命の綱である食べものが、いつも豊かに得られますようにと、みんなが神様に祈ることなのであります。

  だから祭の意味は、地上に降りてきた神様を歓待し、楽しませ、五穀を神饌(しんせん)として供えて豊穣を祈ることにあるのです。

  このように人が食べものを得るための出発点を包括的に考えてみますと、そこには自然への感謝、食べものを作ってくれる人への感謝、神様に祈る心と感謝など、すべてが「感謝する心」に行き着くのであります。   “

 

 

 

          第5号 発刊!     

  

   

 

      なぜ、今、エコ育絵本なのか?

 

    

 

  

             ” なぜ、今、エコ育絵本なのか ” 

     21世紀の初頭の今、私たち人間の母胎であり、唯一の生きる場である地球の生命系は、危機の淵にあり、20世紀に無秩序に拡大した経済活動を根本的に転換することによって持続可能な未来へとつなげてゆく、歴史的な緊急時にあります。

   一方、最近の日本の新聞には、「中学生以下視力0.3未満過去最多」、「小中高の暴力、五万件を突破、荒れる小学生37%増、“いじめ”なお10万件」、「愛に飢え暴発、親も“荒れた80年代”育ち」、「10代後半7割、非正規雇用、中・高卒,正社員になれず」、という見出しが掲載され、子どもが犠牲になる痛ましい事件が続いています。

     『メディアに心を蝕まれる子どもたち』(有田芳生著・角川SSC新書)、『日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか』(古荘純一著・光文社新書)、『他人を見下す若者たちー自分以外はバカの時代!』(速水敏彦著・講談社新書)、『感じない子ども、こころを扱えない大人』(袰岩奈々著・集英社新書)、『子どもが壊れる家』(草薙厚子著・文春新書)などの問題提起が胸痛みます。

なぜこのようなことが、経済大国世界第2位の豊かであるはずの日本で起こってしまったのでしょうか。ほんとうの豊かさとはどのようなことでしょうか。

     気候変動や有害化学物質汚染や生物多様性・生態系劣化などの現象が現われている地球環境問題は、現在の全ての問題は人間の思考と行為が引き起こしたものです。ですから、この問題を解決するための対策は、問題を起こしている人間の考え方や行動様式を変えるというシンプルなものではないでしょうか。根本的な発想の転換が必要な時だからこそ、今を生きる私たち大人は、基本に戻り、本質を見つめ、歴史の流れの正しい側を見極めながら、ほんとうの豊かさについて静かに熟慮し、持続可能な未来に向けての確かな道を選ぶ好機ともいえます。

     そのような真に豊かな生き方へとつながる確かな道とは、私たちと“多様ないのち”や“空気・水・大地”との共生を図り、私たち人間同士の信頼関係を癒し直し、私たち先祖から築いてきた大切な伝統文化とのつながりの創建するという、三つのつながりを創生させる道ではないでしょうか。

そのためには制度・政策・技術的な面からのアプローチがありますが、同時に、最も大切なアプローチは、毎日の生活の中で、今の大人と未来の大人とが心と知恵と力を合わせて動き始めることではないでしょうか。

    “子どもが身を浸しているエコロジカルな領域は、言葉以前の信頼を学びとる場所なのである。身をもたげてくる自我(エゴ)は、地勢、草花、樹木という織機にかけられ癒されて、断片的な事物の世界から保護される。この感覚は深く刻み込まれる。”のだそうです。

  どのような時代でも、明日を担う子どもたち、未来の大人は、“未来を描いて”生まれ育っています。

その明日を生きる子どもたちに、そして、子どもたちを慈しみ育てている父母、祖父母、叔父叔母を含めた周    りの

皆様に対して、今一番大切と心からお伝えしたいと想うメッセージを育絵本に託しております。

  

 

 

      エコ育絵本 ”ちきゅうに やさしく なれるかな? ”

             全12巻

     4月から、来年3月まで 毎月発刊  

        チャイルド本社

     

     最寄の本屋さんからご注文ください。

 

      

 

      

 

      

  

      

  

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                 エコ育絵本

             “ちきゅうに やさしく なれるかな?” 

      今年4月から毎月異なるテーマで来年3月までに12巻、㈱チャイルド本社より発刊

                   

                    多彩な監修者:

 

         次山信男・東京学芸大学名誉教授、佐藤邦昭・玉川学園講師、

     松井三郎・京都大学名誉教授、山川文子・省エネルギーセンター広報部長、

          小泉武夫・東京農業大学教授、中静透東北大学教授等

                

                  エコ育絵本の特色:

 これまで、子ども向けの地球環境問題の本は、小学校の高学年対象の本ばかりでした。

地球環境問題を説明する時、どうしても複雑で難しい話になってしまい、それらの説明を理解できる子どもが対象になってしまうからです。

  しかし、小さな子どもたちは、とても素直な心を持っています。ささいなことでも、目をキラキラさせて、一生懸命行動します。そんな小さな子どもたちの行動は、その子どもたちの両親に、周りの大人たちにも影響を与えます。

  この周りのものに興味を持ち動き始める4-5歳の子どもたちが、毎月のテーマのもとで、大人と会話をしつつ一緒に行動できるような物語形式の楽しくワクワクするエコ育絵本になるようにと、作家と画家に依頼し、同時に、4P見開きの部分は多彩な監修者に係わっていただき、専門的な情報を掲載し充実させるように工夫しております。

  月ごとに物語のテーマは違いますが、12巻の全ての根底に、「私たちの毎日の生活は身近なものから遠くのものまで地球上ですべてつながっている」という基本メッセージが流れるようにしております。

                   なぜ、4-5歳なのか?:

 4歳児はすでに脳の大きさが大人と同じになっており、情緒や運動能力が飛躍的に伸び、手足を思うように動かせるようになり、言葉を活発に使い始め、ぐっと世界が広がるという大きな変化をとげる時期でもあります。自然との触れ合いを通して感じるこどもの喜びや驚きの感覚はこどもの心身に深く染みこんで、豊かな想像力や創造性を育む大切な基礎となるそうです。

  この大切な時期の子どもに、多様ないのちを育む場所で豊かな体験をさせてあげていただきたいと、その手伝いをさせていただきたいとの願いを込めております。

  特に都市地域や高層ビルに住み、「息を吸って吐き、水を飲み・おいしくご飯をいただき、トイレで排出するという毎日の生活の中で遊びながら五感で知覚し学び育っている子どもたち」を育てている皆様には、このエコ育絵本を手にとっていただいて、こどもと会話をしながら、一緒に遊んでいただいたり、実際の自然体験のできる場に導いていただきたいと。

  そして、それぞれのご家族にだけの、““ちきゅうに やさしく なれるかな?”物語を創って楽しむ喜びを味わっていただきたい!とも願っております。

                ひとり一人を大切に育てるとは?:

  このエコ育絵本は、子どもと大人が楽しく一緒に読み・話し合い・体験しつつ、自分が周りの人たちや様々なものとのつながりの中に生きていることを感じるように、多彩な作家・画家による物語スタイルになっています。と同時に、毎日の生活において大切な言葉や行動をさりげなく促していることに気がついていただけることでしょう。

      “ありがとう!”、“いただきます!”、“ごちそうさま !”。

   毎日の生活の中で、大切なこと、感謝する気持ちを知らず知らずに育むことができれば幸い、と願っております。

   未来の社会を担う子どもたちを大切に愛し育てることが、ただ甘やかして育てることにつながらないように、周りの大人たちは心するよう配慮しております。

 

     ㈱チャイルド本社、㈱アルバ、「行動“多様ないのち”を還す」の協働:

    このエコ育絵本は次のような経緯で企画され製作され発刊されてきております。

  それは、2007年10月に㈱アルバの清家和美氏から黒坂への電話から始まりました。

  子ども向けの地球環境問題をまとめた本のはしりとして㈱アルバが企画し、ポプラ社発刊の『地球の環境問題シリーズ1 大気汚染から地球をまもれ!』(1991年発刊7巻)の中で私が分担執筆した部分、「ほんとうの豊かさとは何か?」と題する数ページから引用して、2008年4月からの6年生の国語の教材に使用する許可を求めるものでした。

  もうすっかり、書いたことさえ忘れていた文章でした。この7巻を合わると大変厚く重たくなるのですが、ほとんどの小中学校と各地域の公共図書館に行き渡ったという先駆的なシリーズものでした。

    

  私はちょうどこの時期に、「毎日頂いている多様ないのちをどのように還すことができるのか」と問いながら同じ問題意識を共有する方々と会合を重ねていた時でもありましたので、清家氏に提案しましたところ、トントンとお話が進みました。

   

  芝田紘八朗㈱アルバ代表, 鬼塚夏海企画編集担当、植村和久㈱チャイルド本社編集本部長、川本賢二総括課長、井上良子編集担当他、各巻の多様な作家と画家、監修者の皆様が、こども本製作の専門性とこどもへの想いと“多様ないのちを未来につなげたい”との願いを重ねてご尽力くださいました。

 

  そして、なんという素晴らしいことでしょうか。

  企画初期に描いていた私どもの絵本のイメージをはるかに超えるエコロジカルな“イマジネーション”に溢れるワクワクとするエコ育絵本に仕上げてくださったのです !!!

   このようなエコ育絵本をどのようにしたら多くの子どもたちに届けることができるのか、ご助言・ご提案をお聞かせいただけますでしょうか。

    

     どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

   尚、台湾で紹介しましたところとても好評で、中国語版のお話もでてきております。

        

          黒坂三和子 「行動“多様ないのち”を還す」代表   

 

                  ***

          2009年6月9日ー10日

   台北で開催された国際持続可能な発展フォーラムで、

      ジェーン・グドール博士と一緒に

   地球上の”多様ないのち”をどのように未来につなげてゆくか、

  真摯に意見交換をし行動へと結びつける機会が訪れるとは!

        何という素敵なことでしょうか。

    そして、エコ育絵本と一緒に写真に納まるとは!

         この中国語版も進みそう!

 

    

       

                  

  

 

      

      

                        エコ育絵本企画・製作協力! 

                   周りのいろいろことに興味を持ち始めて,

                ”知りたい! 触りたい” と目を輝かす4-5歳児が、

 保育士・父母親・祖父母・叔父叔母・お姉さんと一緒に読み話し笑い動きながら、

               自分と多様ないのち・環境とのつながりを感じてゆけるような

                         絵本が出来上がってきています!

                        チャイルド社 から 

今年、4月号から、毎月異なったテーマで、来年3月まで、12巻発刊されます。

       

 

 

                  ---

         今年2009年は、未来に向けて大きく飛躍するために、

          その基礎となる”検証”作業をきちんと行いながら、

    未来を見つめる年にしてまいりたいと、願っております。

  21世紀の初頭の今、

  私たちの唯一の生きる場・地球の生命系は危機の淵にあります。

  20世紀に無秩序に拡大した経済活動を根本的に転換しないかぎり、未来は暗いという歴史的な緊急時でもあります。

 気候変動枠組み条約とは、国際的な協調行動によって地球規模で、その転換を遂げるための手段であり、そして、

  生物多様性条約とは、その転換する側をきちんと確保するための手段でもあります。

   それはまた、

  世界の人々が “多様ないのち”とともに安寧に生きてゆくために不可欠な“大気”という貴重な自然資源を、

  兵器で争うのではなく、

 公正に安全に持続的に利用できるように努めるプロセスであり、

 人類史上の新しい平和構築ガバナンス創りに挑戦しているともいえるのでしょう。

  このような基本的な認識を背景にして、

                   二つの検証作業に努めようと考えております。

 ひとつ目は

 過去20年間の地球規模の資源・環境とその利用に対する日本の政策の検証です

 今年9月で、
  1989年9月に日本政府と国連環境計画(UNEP)主催の「地球環境保全に関する東京会議(Tokyo Conference on the Global Environment and Human Response toward Sustainable Development )」 が開催されて20年目を迎えることになります。

 この時、
  議長を、大来佐武郎氏が務め、
  基調講演者は、
   近藤次郎(日本学術会議議長)、
   S.S.Ramphal(英連邦事務局長)、
   B.B.Conable (世界銀行総裁)、
   P.I .Poletaev(ソ連自然保護国家委員会第一副議長)、
   N.G.Menon(国際学術連合会長),
   J.G.Speth (世界資源研究所(WRI)所長) でした。

  この年の5月と7月のNewsWeekとTIMEでは、熱帯林を日本企業やODAが破壊している記事を掲載していましたし、また、翌年1990年4月までに、日本の企業の十数社に地球環境室が設置されました。

 この会議開催によって、ある意味で、日本の経済活動が 地球規模で自然資源と環境の劣化に影響を及ぼしている事実を自覚し対策をとり始めた記念すべき年と、位置づけてよいのではないでしょうか。

   当時、地球規模の環境問題(オゾン層破壊、気候変動、熱帯林破壊、生物多様性消失等)に関する専門家が日本には殆どいない状態でしたので、この会議に背景資料はWRIが提供したという経緯があります。

  この時から、私はWRIの日本担当として、日本の地球環境と開発の政策形成過程に直接/間接的に係るという貴重な経験をさせていただきました。
   20年目を機会にして、その記録を整理してまいります。
  これは、日本における地球環境と開発に係る政策を検証する作業ともいえます。
従いまして、
  その作業においては、ワシントンDCの現在のWRIの方針とは全く独立した立場で行いますこと、付記いたします。

 

 二つ目は、

  気候変動枠組み条約COP京都会議・京都議定書の検証です。

  2013年以降の国際枠組み交渉において、

  温室効果ガス排出量を地球規模での絶対量削減に実際につながる仕組みとするためにも、

  真に、北極のシロクマの生息地を守るためにも、

  地球の歴史と共に多様な生命の形を創りだしてきた38億年の歴史をもつ生命系の

 尊厳に敬意を表するためにも、

  また、日本の環境技術が世界の人々の生活向上に貢献するためにも、

 必要なことであると考えるからでもあります。


  また、

  この検証作業は、

  1996年7月のJCSD設立直後から、1977年12月の気候変動枠組み条約COP3京都会議に向けて、日本の各セクター関係者が気候変動枠組み条約の意味を理解し、京都での会議が意味ある成果をもたらすようにと願って、月1回の会合を開いて準備に協力していたJCSDという組織としてのひとつの責任でもあります。
  
   企業では常に行われているPDCAサイクル(PDCA cycle, plan-do-check-act cycle)の一環でもあります。

 この二つの検証作業は、

 2010年に愛知・名古屋で開催予定の「生物多様性条約COP10」のホスト国として、

 日本が京都COP3の教訓を背景にして、

 ”多様ないのちと人間の尊厳のために意義ある会議となることを願ってもいるからです。  

                           ひな祭りによせて

                                09年3月3日

  

 

  内田真弓さん、

  アボリジニアートに出会って”ほんとうの幸せ、ほんものの豊かさ”を知る!

  何と素敵なことでしょうか。

  このような日本女性に出会いますと、ほんとうに心温かくなります。

  

  ◆「月刊 内田真弓」◆の編集長大西輝彦さんから私のブログを見てくださってメイルを

    くださり、『かってに内田真弓プロモーション』 のMLにメッセージを!ということでしたので、喜んで、

    お送りしたのでした! 
               詳細はこちらへ
http://www.melma.com/backnumber_177043

                私のブログは、 http://dankai.miwako-kurosaka.com/?eid=693206

      

  

       ”大地の声、 聞こえますか”、 ”狂った豊かさなんて捨てよ!” 

      今の時代にぴったりの、こんな表現を見つけて、

      アボリジアートに魅せられた内田真弓さんの生き方を知ったのは、

      いつも楽しみにしている「東京新聞こちら特報部」80年4月24日の記事。

     

      しなやかな美しい女性の感性、知性、そして行動力に心うたれます。
 
       真弓さん!

      貴方の生き方は、貴方自身に幸せをもたらしているのと同じように、

     今まさに、生き方を模索している真っ最中の若い方々に

       “ほんものの幸せ”、“ほんものの豊かさ”の意味を伝えているのです。       そして、

      私のような年上のものには、

       真弓さんが日本で生まれ育っている女性であるという事実に、
      またひとつ確かな希望をみつけて嬉しくさせてくださっているのです。
         ありがとうございます!

         私たち人間は、

     多様な生きものが38億年をかけて繰り広げてきた生命の歴史の

         最後にヒトとして誕生し、

     毎日を“他の生きものの命”を頂いて生きてゆける存在であること、

     その上で初めて様々な文化や経済活動が可能となるのだという

          厳粛な事実に、真摯に向き会い、

          感謝の念を表す行動をとることから、
         21世紀の世界の蘇生は始まると想います。

        真弓さんは、その道をすでに歩み始めているひとりと思います。

ーー

感謝の日に、沢田研二の”我が窮状”に出会う

   「還暦のキュウジヨウ賛歌」、9条、窮状・・・静かに訴え、 麗しの国守りきりたい、

   「米から本当に独立しないと」、、と並ぶ言葉! 

  

    向山邦史さんの五風十雨農場の収穫感謝祭に向かう「スーパーあずさ」の中で広げた

    東京新聞「こちら特報部」の紙面。

   

    「          我が窮状   

    

        麗しの国 日本に生まれ 誇りも感じているが

        忌まわしい時代に 遡るのは賢明じゃない

     

         英霊の涙を変えて 授かった命だ

 

         この窮状 救うために 声なき声よ集え

         我が窮状 守りきれたら 残す未来輝くよ

         麗しの国 日本の核が 歯車を狂わせたんだ

         老いたるは無力を気骨に変えて 礎石となろうぜ

         諦めは取り返せない 過ちを招くだけ

   

          この窮状 救いたいよ 声を集め歌おう  

         我が窮状 守れないなら 真の平和はありえない

          この窮状 救えるのは静かに通る言葉

           我が窮状 守りきりたい 許し合い 信じよう  」

                  作詞/沢田研二 作曲/大野克夫

             JASTRAC出0813771「(C)Anima Publishing Co.Ltd 

  

    なんということでしょうか。

    あのジュリー! 沢田研二 ! さんのことでした!

    確かに同じ世代でしたが、余り、好きにはなれなかった歌手でした!

    よく、あんなことができるな! 恥かしくないかしら! なんて、

    あの TOKIO とか、勝手にしやがれ、とか、歌っている姿をみていて、

     想っていました!

     本当に、びっくりです。 

     ごめんなさい!

     外見だけで判断してはいけなかったのですね! と反省していました。

     そして、

      胸の底から、あたたかな喜びの気持ちが沸きあがってきました!

      こういうことが、年を重ねることなのだ!と

      こういうことが、人生の意味なのだ!と

     よく読んでみますと、

     40歳から20年間は不遇の時代を送ったとのこと。 

     そして、

     還暦の今年5月にこっそりと、「我が窮状」を出したのが、

     静かにヒットしているのだというのです。

 

       是非、Youtube  でどうぞ !

             ”我が窮状 ”

              http://jp.youtube.com/watch?v=tOwpazaAjtA&feature=related

            

            そして、これ一緒に、どうぞ。 

              ”Kenji Sawada ☆Long Good-by             http://jp.youtube.com/watch?v=HX8q0mj8hcY&feature=related

       

  このような歌が歌えるようになるとは!

  生きていろいろな間違いや失敗を起こしながらも、年を重ねて、成熟してゆく意味

  改めて学んだ日。

  感謝の日に感謝 !

                素晴らしい!!!

  追記:アゲハの蛹、11月4日時点でまだ蛹状態です!!!

 

 アゲハの幼虫

今日、2008年9月28日にアクセス数が7777になりました!

若い時にくらべると体力的な無理が利かなくなりますので、

なかなか思うことの半分くらいしか実際にできなくなってきていますが、

その分だけ、心をこめるようにしております!

 

今年の猛烈に暑かった夏も過ぎ去り、

秋も深まりつつあります。

ベランダのイタリアンパセリにアゲハが卵を産みつけたようで、

五匹の幼虫が食べつくし、

隣のパセリに移り、やはり、食べつくしてきていますので、

今日、ダイエーの野菜売り場でパセリを二束買ってきて、

今、枯れないように、

その一束の茎にぬれた紙を巻きつけてビニールで囲み輪ゴムで縛り、

その葉の上に、

食べつくして茎にしがみついているまだ成長中の二匹を移したところです。

五匹のうち一匹は、

蛹になるために、気がつかないうちに、どこかに異動してしまったようでした。

一匹は、網で囲いをしたところで、静かに蛹になっています。

もう一匹も、静かにしていたので蛹に、、と楽しみにしていたのですが、

今朝そこをみましたら、なぜか、そこが濃い緑色の汁が流れて乾いたような。

なぜかはわかりませんが、無事に蛹になることはできなかったようです。

心配になりましたので、

淡い緑色になっている蛹を、家の中の安全な場所に、移しました。

毎日みてゆくことにしましょうか。

この蛹は、この秋に蝶になるのでしょうか。

 

ーーー

おかげ様で、2008年6月23日早朝にアクセスが7,000を超えました。

心から感謝申し上げます。

             

               季節のご挨拶

  

     夕暮れ時のひとときを楽しむ季節がめぐってきております。

              いかがお過ごしでしょうか?

       “人生の物語の輪がつながる”という意味は

             こういうことなのか、と

     身にしみて解る機会が重なる年齢となってきております。

 昨年2007年は、

 憂慮する関係者の皆様とともに、1996年6月に設立したJCSDの10年余の活動実績と教訓を背景に創り直し、「持続可能な発展のための日本評議会(JCSD)」として、今後の10年間の日本の歴史的な役割を果たすために動き始めた年となりました。

  創立60周年を迎えた(財)統計研究会の理事長宮川公男氏に協力し、『学際』第20号で特集「持続可能な未来のビジョン」と題し、ブルントラント報告書公表後20年間の変化を分析し、21世紀の“Our Common Future”を考える機会をもつことができました。その後、機関誌『エコ・フォーラム』(創立60周年記念特別号:2008年3月発刊)特集”持続可能な発展を考える”において、「エコロジカルで創造的で安寧な発展への転換―日本人が国際的に歴史的な役割を果たす好機―」を寄稿する機会をいただきました。

  愛知環境賞受賞式で“生物多様性”の意味を話す機会をへて、ずっと以前から暖めていた想いを共有してくださる方々と“多様ないのちを還す”行動を始めました。

  日本国憲法施行60年目を迎えて、同年齢の私も“還”の意味を感じつつ、幾つかのうれしい出会いや再会とともにビターな体験も味わいましたが、暮れになって不思議なお便りをいただきました。

  まず、私のブログで亡き父の遺した『安東軽金属回想録』についての一文を見つけてくださった方からでした。太平洋戦争敗戦直後の満州で八路軍によって狭い牢屋に父と一緒に数週間入っていた同僚の長男の方。父の記述の中でその方の御父様が3回も登場し、「彼は今どうしているだろうか」と行方を父が心配している様子が読み取れるのです。その方のお話では、父がそう書いていた丁度その頃に御父様は亡くなられたのだと。当時もし八路軍の要求する身代金が準備できなかった時は、父とその方のお父様が死刑になるはずだったとの話を初めて聞きました。その方は、勝海舟の遠縁にあたるのだそうです。

  そのお話を聞いて初めて、生前には理解できなかった父の言動の背景がより深く理解できるようになっています。死刑の可能性から免れた後の、父と母の想いを受けて”いのち”を授かり、母の胎内で朝鮮半島四十数日の引揚げ行にもかかわらず生き延びて、日本で生まれ、価値観を大きく換えた父母の下で育てられたのだと、これが私の背景だったのだと、この年齢になって改めて確認した次第です。

 

  ふたつめ。それは素晴らしい予期せぬクリスマスプレゼントでした。子ども向けの環境問題についての本のはしりとして1991年に発刊され、ほとんどの小学校と各地域の公共図書館に行き渡ったというポプラ社の『地球の環境問題シリーズ1 大気汚染から地球をまもれ!』の中で私が分担執筆した部分、「ほんとうの豊かさとは何か?」を、今年2008年4月から6年生の国語の教材に使用してもよいか許可が欲しいというメイル。もうすっかり、書いたことさえ忘れていたほどでしたのに。何という“うれしい”お話でしょうか。テスト教材とのことで、詳細な内容は夏過ぎてからしかご紹介できないので、もうしばらくお待ちください!

  昨年はカナダの大学院で環境学を修めて帰国して20年目の年でした。イディス・コッブ著の『イマジネーションの生態学』(思索社)を出して後、『自然への共鳴』(3巻)を企画・編集している1988年に、

  今から20年前のこの季節に、地球規模の環境と開発の問題に経済大国の日本政府や企業に積極的に対応して欲しいと要請するために初来日したGusさん夫妻と出会い誘われて以来、それまでに全く予想もしなかった方々―霞ヶ関・永田町・丸の内の関係者と関わることになりました。当時の日本では、日本の経済活動が温暖化や熱帯林消失などの地球規模の資源と環境に脅威となっている事実に殆ど関心や懸念がもたれていない状況でしたし、また、政府の政策を分析し代替案を提案する政策研究の重要性も殆ど認識されていないうえに、政府でもなく企業でもない立場で問題を指摘するNGO・NPOの役割に対しても殆ど理解されていない状況でした。

   しかし、20年目の今年は、G8サミットが日本で開催されるために様々な行事が展開されて、気候変動対策は重要な議題のひとつとなっていますし、NGO/NPOの活躍はメディアが必ず取り上げますし、様々な政策提案が政党や議員や行政府に寄せられています。大きな前向きの変化を見ることができます。更によりよい方向へと進むために、望ましい未来のあり方を考えるために、現在と過去を真摯に見据えるひとつの機会を提供させていただこうと、1988年からWRIがどのように日本の政府や企業や学術界やNGO/NPOやメディアに働きかけてきたのか、その軌跡を世界資源研究所―日本サイト( http://www.wri-jp.org/) で紹介してまいります。

   今年も毎日を大切に味わいながら働いて参りたいと想っております。

          どうぞ、よろしくお願いいたします。

            2008年6月吉日    黒坂三和子    

 

ーーー

はじめまして、、、

人々の安寧を確保しつつ、
この地球上で共に生きている多様な生命を尊重する経済活動へと移行する道を、
皆様とともに、考え、ビジョンを創り、実践し、着実に歩んでいくために、
私は、
エコロジカル・イマジネーションと、
最新のITの秘める可能性とに大きな期待を込めて、
このウエッブサイトを2006年8月15日に初めて開設して試運転をしてまいりました。
そして、
友人・知人・関係者から頂いた貴重なご感想やご助言を参考にさせていただき、
2006年12月8日に本格的なサイト運営を始めることにいたします。

12月8日という日は、
世界史上では65年前に大日本帝国政府が予告なく真珠湾攻撃を行い、
米国等との全面戦争へと突入した日であり、
アジアの多くの人々に犠牲を強いた悲惨な戦争を起こした記念日となっています。
また、 「イマジン」のジョン・レノンが凶弾に倒れたのが1980年のこの日です。

ところが、私には、
この世に生を受ける可能性が確保された特別な日であることに一昨年気がつきました。
実は、
私は、祖母・父母・兄姉とともに母の胎内で、
敗戦直後の1946年10月23日に満州安東を小船で出発し、
38度線を陸路で越えて、また小船で仁川まで移動し、そこから列車で釜山まで移動し、
そして、また船で日本に向い、博多に入港し待機し、
この日、12月8日に博多に上陸したのでした。
そして、
この日から母の胎内で翌春の誕生までを安全に過ごしたのです。

このような事実を私が、
日本史や世界史の文脈の中で家族史・個人史と結びつけて認識することができたのは、
父母が死去してからかなりの時の経っていた、
一昨年のことでした。

このような背景をもつ私は、
偶然の重なりの中で生かされてきたことの意味を、
また、多くの方々に導かれてここまで健康に働けることの意味を理解できる年齢になってきております。

これまでの見えない力の導きに深く感謝しつつ、
21世紀の初頭の現在を生きている一人として、
未来に向けて、多様な生命に共鳴するイマジネーションと、
共感をともなった謙虚な創造性や知性を育むことのできる社会を創るために、
私の残された時をかけて働く覚悟でおります。

どうぞ、このサイトをゆっくりご覧くださって、
もし、ご関心をお持ちくだされば、ご意見をお寄せくださいますでしょうか。
また、共感していただければ、ご一緒にできる可能性を探っていただけますでしょうか。

どうぞ、ご指導、ご協力、ご支援を宜しくお願い申し上げます。


    黒坂三和子
   2006年12月8日


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私はこのように考えて働いております。

 「 私たちひとり一人は、ある時期に、ある特定の考え方や生活習慣や決まり事を有する家族の一員として誕生してきます。 そして同時に、ある社会やある地域や世界各地で生きている人間の一員となります。更に、母なる地球の歴史から見れば、 多様な生命の一員ともいえます。

  これまでも、これからも、この世に誕生してくる時、誰一人として、母親や父親を、兄弟姉妹を、国や時代を、自ら選択して きている人はいないという厳粛な事実が存在します。しかし、ひとり一人が、その与えられた生をどのように生き抜き、どのような最後を迎えるかは、 意識し選択する可能性が秘められているというところに、人間の一員としてこの世に誕生してきた深い意味があるようです。 そして、誰もが与えられた生を意識し選択しながら精いっぱい生き抜くことができるように、人々は仕組みや制度を創り、国 を創り、国々との国際的な連携を創ってきているのではないでしょうか。

  私たちは生きるために空気を吸い酸素を血液に取り込み、二酸化酸素を出しています。そして、朝起きて水を飲み使い、 他の生き物を食べて栄養や活動のエネルギーに代謝し、その不要物を排泄し、睡眠をとるという生活をして、日々を生きてい ます。私たち衣服や住居や多種多様な活動のために、自然資源から人工物を製造し、移動や活動のためのエネルギーを生 産してきています。

 46億年という永い時の流れを経て宇宙や自然が創造してきた海洋・水や大気や多様な生命や生態系の存在がなければ、 最後に誕生したヒトの生存は全く不可能であるという関係の中で、私たちは生きています。  このように、私たちヒトは、多様な生命が永い永い時間をかけて編み上げてきた生命の複雑なつながり(web of life)の中に 生まれ、毎日、“多様ないのち”を頂きながら生きている不思議な存在です。  

  残念ながら、このような深遠な意味を理解できないままに、20世紀の工業先進国の人々は、自然を無限と考えて過剰消 費を続けてきました。地球の歴史の一番最後に誕生したヒトが、自分達を生み出した母胎であり、生存の基盤そのものを、不可逆的なレベ ルで破壊し、現在の深刻な問題を起こしています。その結果、もし、欧米人や日本人の現在のような生活様式を世界の人々 65億人が行なうと、地球がもう二つ必要であるといわれるほどになっています。

  私たちの日常生活が極端に工業化されてきたことによって、人と人との関係が、地域文化との関係が、そして、人と身近な自然 との関係が、崩れてきているようです。

   最も尊い人間の能力である「共感と感情移入は、想像力と愛情をもって他の人々の生活に自分の身を移してみる能力」が、工 業化社会では壊れてきてしまっているようです。この傾向は、経済大国第一位と第二位の米国と日本で、国内における貧富 の差の大きい国第1位と第2位という矛盾を引き起こしています。そして、この状況が引き出す破壊的な思考や暴力的な行動は、 未来を育む可能性を秘める女性の身体やこどもたちや高齢者に向かっています。  

   21世紀の最初の世代である私たちは、また、もしかすると地球規模の生態系への大規模で不可逆的な損傷を回避する可能性をもつ最後の世代になるかもしれないといわれるほどになってしまっています。今世紀における人類の崇高な目標は、暴力の嵐や紛争や戦争を未然に防ぐために努力し、人間や多様な生命に対する破壊的な人工物を大量に生産する経済構造から脱却して、生命の恵みや地球生態系の量と質の限界を考慮する生活様式や経済活動へと移行し、貧困に苦しんでいる人々の生活水準の向上に協力し、65億の人々の生存を支える地球の自然資源や生態系を大規模に保護し再生・回復させ、多様な生命の恵みを未来に繋げるために尽くすことではないでしょうか。

 現在私たちは、地球規模においても、東アジア地域においても、日本国内においても、20 世紀を形づくった基本的な枠組みや考え方(パラダイム)を乗り越えて、21世紀のパラダイムを創り上げる移行過程の真っ只中に生きていることは確かなことです。
 すなわち、今を生きている私たち一人ひとりは、意識していようといまいと、パラダイムシフトの過程に参画していることになります。
 さらに、経済大国日本に住む私たち一人ひとりの考えや意思決定や行動は、地球規模のパラダイムシフトの方向に、かなりの影響を及ぼしているのも確かなことです。好むと好まざるとにかかわらず、日本人は、地球規模の新たなパラダイム創りに責任があることになります。

 日本は昔から、アジア地域から、欧米地域から、様々な文化・芸術や科学・技術を学びながら発展し、日本文化を築いてきたことも事実です。

 また、日本が今のような経済大国になってきた過程で、日本国内においても、アジア地域においても、多くの人々に犠牲や苦しみを強いてきたことも歴史的な事実です。
 そのような膨大な恩に対して、真摯に感謝して、世界にお返しをしてゆく時代がきているのではないでしょうか。
そして、
21世紀のパラダイム創りに努力し汗を流すことは、日本人一人ひとりが人間としての自己成長を遂げる道につながっていると考えております。」

                        ここまでお読みくださいましたことに、こころから感謝申し上げます。